73式

妙齢専業主婦の雑記帳である。文章を書く練習のため、ほぼ毎日更新の予定。

何を読んでいいのか分からない

 タイトルの通りである。漫画がありすぎて何を読んでいいのか分からない。

 自分の持っている漫画や本は必要最低限だ。三回読み直してつまらなかったら手放しているのと、新しいものを買うのに慎重だからだ。しかし、下の記事の通り、夫は大人げない大人買いをする人なので、めちゃくちゃにある。私が適当に拾って読んでいると「それ面白くないよ」とか「内容忘れちゃった」とか言ってくる。面白くないと言っておきながら何故ここまで買ったんだ、と中途半端に購入を打ち切られている漫画がたくさんある。うおお、モヤモヤする……!

 兄が漫画やアニメに全く興味を抱かない人間だったので、中学生になるまで私はもっぱら少女漫画ばかり読んでいた。よって、大人向けの漫画や少年漫画に結構疎い。疎いというか、何度も読み直した作品は少女漫画ばかり、という感じ。夫に実はドラゴンボールも幽遊白書もちゃんと読んだことないんだよね~世代もちょっと上だし、と言ったら「ええええええええ!?」と過剰に驚かれた。君は一世代上なのだよ……。

リセット

「人生にはテレビゲームみたいにリセットボタンなんてついていない」

 こんな表現が使われるようになったのはいつからだろう。少なくとも私が小学生の頃には既に言われていたと思う。悟ってる系のキャラ(幅広い年齢層)が、高校生くらいまでのゲーム大好きな子ども(こちらは幅狭い)に忠告しているシーン。作品内の子どもたちは大抵現実とゲームの区別がついていないが、読者の子どもたちは「言われなくてもそんなの当然だろ……」と知っていると思う。

 自分自身をリセットは出来なくても、似たようなことが出来る。

 私はついつい、iTunesに入っている音楽を全部消去して、また少しずつ入れて、というのを繰り返してしまう。曲数も再生回数もすべてがまっさらになって、その時に聞きたいと思ったものだけ追加していき、飽きたらまた消去。結構楽しい。

 一度読んだ本以外は本棚に入れたくない、という悪癖も持っている。この家に越してきて半年以上経つが、本棚部屋(という名の私の部屋★)には未読タワーがまだまだまだまだまだまだある。引っ越しごとに「読んだ」ということをリセットするルールなので、下手したら一生このままかもしれん……。私の本(文庫本が主)は少ないのだが、夫が大人げない大人買いをする人なので、ザッと計算してあの部屋には二千冊以上の漫画がある。

 さっさと片付けろよとたぶんいろんな人に思われている。でも、何か嫌なのだ。ちゃんと内容を把握して、本棚のこの位置に順序良く並べて、これは面白かったから取り出しやすい位置に、これはちょっと見られたくないから奥に引っ込めておこう、とか、そういうのが好きなのだ。というかそうしないと気持ち悪い。

 電子ピアノが欲しいが、本を整理しきるまで買ってもらえない。妥協したらたぶん発狂してせっかくしまったのをまた全部出してしまうかもしれん……ここは堪えどころである……。

自分さがしの旅

ハチミツとクローバー 6 (クイーンズコミックス―ヤングユー)

ハチミツとクローバー 6 (クイーンズコミックス―ヤングユー)

 
わからん…何でわざわざ探す必要があるんだ? 自分は自分じゃないのか?

 勢いで自転車の旅に出ちゃった(他の人は自分探しの旅だと思っている)竹本に対する森田のこの言葉だけでハチクロを読んだ価値があったというか。森田かっこいいよなぁ。ああいう天才肌で自己を持ってて精神的に強くみんなに優しい人って、少女漫画だと珍しい気がする。少女漫画の天才肌系って、大体頭イカレてるイメージ。いやまぁ森田もイカレてるんだけどさ(笑)。

 結局ヒロインのはぐみはずっと父親代わりだった修ちゃんの元へ帰るんだけど、そこに恋愛感情を絡めてほしくなかったというのが本音。私の周りの人は大体が「気持ち悪い」という感想を抱いている。この展開、最初からあったのかなぁ。後付けっぽいけど、元からならそれはそれでイヤという読者のわがまま。だって初期のはぐみと修ちゃんなんて本当にただの親子じゃん! ダークホースってレベルじゃねぇぞ

 はぐみは森田のことが好きだからこそ、森田に自分を支えてほしいって言えないんだよな。現実でも芸術家同士の恋愛が上手くいかない理由が何となく分かった。

 この漫画、一番まともなのが主人公(だよね)の竹本くんくらいという異常さ。あれだけ変人を強調されている森田でさえ二番目くらいだよね。真山おかしい。あゆもおかしい。野宮もおかしい。はぐもおかしい。修ちゃんもおかしい。理花もおかしい(けどあれは仕方ないと思う)。竹本はそのおかしいグループから抜け出せてよかったね……盛岡でいい子見つけろよ……。