73式

妙齢専業主婦の雑記帳である。文章を書く練習のため、ほぼ毎日更新の予定。

卵の殻を破らねばー!!

「知識の欠如イコール馬鹿」という公式が成り立つなら、答えは明白だった。

 馬鹿だった。(第一章 こんな男に誰がした 「無念」より)

オンリー・ミー―私だけを (幻冬舎文庫)

オンリー・ミー―私だけを (幻冬舎文庫)

 

 あの三谷幸喜でさえそうならば、この七味ときたら馬鹿どころの騒ぎではない。勿論三谷氏は馬鹿ではない。謙遜されてこう仰っているのだろうが、私は謙遜したところでせいぜい「物を知らない人」なのである。むしろ謙遜した表現の方が悲壮感が漂っていてますます痛々しい。

 自由時間がめちゃくちゃに増えたので、小説を書いてみようと思った。今まで自分が面白かったと思った本や漫画、映画やアニメ等をいろいろ振り返ってみたが、私の知識は既に他人のフィルターを何重にも通したものの産物ばかりであることに気が付いた。たとえば、新世紀エヴァンゲリオンが人並みに好きであるが、聖書は有名なエピソードくらいしか知らない。少女革命ウテナが大好きであるが、デミアンをちゃんと読んだことがない。Fateシリーズも大好きであるが、エクスカリバーと聞いて真っ先に思いついたのはFINAL FANTASY Vギルガメッシュであり*1、後にアーチャーとしてギルガメッシュが登場した時にはもう何が何だか。もし私が主人公の衛宮士郎の立場だったら、目の前でエクスカリバーをぶっ放されたところで、セイバーの真名など絶対に気付かない自信がある。

 圧倒的に知識が足りない。小説は置いておいて、とりあえず勉強を始めてみた。昔から語り継がれ、今でも残っているものには面白さに間違いがない。各国の神話や聖書、歴史など、興味を持ったものはとにかく調べまくっている。それがきちんと自分の糧となっているかどうかは分からないが、「己の無知を知る」という当たり前の大前提をようやくクリアできたような気がする。

 北朝鮮では「金日成は魔術師」という説があるらしい……。

*1:しかしそれもまたエクスカリ「パー」である。