禁酒禁煙禁女
音楽の流行にすっかり疎くなってしまった。
こう書くと「最近のJ-POPはクソ」とでも言いたいようだが、そうではない。かつて自分が好きだったバンドや歌手にまで疎くなっている。音楽全体に対して新規開拓の精神を失っているのだ。
大学時代は軽音楽部に所属していた。ギターは最後までほとんど上達しなかったが、ベースは自分でも素人女子にしては上手い方だったと自負している。半日で20曲の耳コピを仕上げたこともあるし、外部のイベントに参加したこともある。こう見えてロックな女だったのである。酒も煙草もギャンブルもやらないが。
昔はよくライブに行った。モッシュやらヘドバンやらで動き回り過ぎて翌日半死半生、という状態が日常だった。今は精々「座席があるなら見に行こうかな」程度である。座席があっても公演時間が長引くとどんなに好きなものでも「帰りてぇ……」と念じてしまう。五年ほど前の日記*1を読み返してみると、驚くほどエネルギッシュな若者がそこにはいた。月に何度もライブに行き、ライブを行い、楽器を買い、練習し、スタジオに入る。おまえそれ以外にやることないのか、というくらい同じ行為を繰り返している。ていうかちゃんと勉強しろ。「若い」を通り越して「痛い」。アイタタタタタ。完全にロックな自分に酔っている。あんた、五年後は引きこもり主婦になってるよ。ライブどころか近所のスーパーに行くのさえ億劫になってるよ。と当時の自分の耳元で囁いてみたい。絶望に沈む二十歳の私を想像してほくそ笑む。悪趣味。
今はiTunesに入っている音楽をひたすら聴き返しているのみである。最後に定価でCDを買ったのはいつだったろう……小中学生のとき「CDは高い」と思っていたが、大人になってもその感覚は変わらない。もう全部ダウンロード販売にした方がいいんじゃ……ジャケットとかケースとかの費用削減できるし……。と業界に関係ないので勝手なことを言ってみる。今でもよく聞いているものをとりあえず箇条書き。気が向いたら思い出を別記事にあげてみよう。
- ミドリカワ書房
- ソープランド揉美山
- THEE MICHELLE GUN ELEPHANT
- Number Girl
- The Cure
- Coaltar of the Deepers
- The Baker Brothers
- Blonde Redhead
- cali≠gari
- 椎名林檎、東京事変
- Janne Da Arc
- Muse
- スピッツ
- 戸川純
- ゆらゆら帝国
- 70年代~90年代までのヒット曲を集めたコンピレーションアルバム。
- 各種アニメゲーム等のサントラ、キャラソン。正直今はこれが一番多い。
鳥頭なので曲のタイトルを連呼してくれるバンドを好む。