73式

妙齢専業主婦の雑記帳である。文章を書く練習のため、ほぼ毎日更新の予定。

モー娘。を潰す会(二)

 私の地元ではASAYANを日曜の夕方五時に放送するというTV局のファインプレイがあったので、娯楽の少なかった小学生時代にテレビっ子であった私はモー娘。についてちょっとだけ思い出がある。

 平家みちよがデビューしたオーディションの余り者で結成されたグループ、それがモーニング娘。だ。初期メンバーは安倍なつみ中澤裕子石黒彩福田明日香飯田香織の五名。正直石黒彩は「LUNA SEAのふくよかなドラマーと結婚した人」、飯田香織に至っては「ジョンソン*1って一期だっけ? 二期だっけ?」とWikipediaを確認するまで記憶があやふやだった。

 小学生だった私にCDを買う金などなかったので、ほとんどの曲はCDTVやMステ、うたばんなどで覚えた。初期曲中で一番のお気に入りは「Memory 青春の光」である。


Memory 青春の光(モーニング娘。) - YouTube

 うん、今聞いても名曲だ。二期の曲だったか。人が多いぞ。

メモは 破って捨てていいよ
でも最後まで 読んでよ ねぇ
あんな やさしく 抱かれたのは初めてだった

 常々思うのだが、こういったJ-POPの歌詞に登場する主人公は一体何歳なのだろう? 小学生当時は高校生くらいかと思っていたが、いざ自分が高校生になってみるとますます正体不明になってくる。「東京の女子高校生は進んでるナァ」なんてまた別方向に納得していた。今は大学生くらいかな? と感じるが、詳細はつんく(♂)に聞いてみないと分からない。

 辻加護と私とKは同世代である。ASAYANを見ていて「ギョエー! 同い年の子らがオーディション受けてるよー!!」と驚いたものだ。友人K*2は「義務教育も受けずに何やってんだあいつら!!」と憤っていたらしい。同い年の言う台詞じゃねぇよ、それ(笑)。

 前に、辻ちゃんをカラオケで見かけたことがある。サングラスをしていたと思うが、パッと見で辻ちゃんだ、と分かるくらい辻ちゃんだった。彼女はベビーカーを「強行突破」といった感じでガンガン押しながらレジへと突き進み、予約でもしてあったのだろう、あっという間にエレベーターに乗って私たちの前から姿を消した。

 街中で芸能人を見かけても、よっぽど好きでなければ本人かどうかなんて確信できないと思う。でも、辻ちゃんは辻ちゃんだった。顔を隠していようが、どんなに素早く行動しようが辻ちゃんだった。その場にいた全員が一瞬見ただけで「あっ辻ちゃんだっ」となり、「あ……じゃあ横にいる男は……太陽か」となっていた。辻ちゃんの名誉に賭けて言うが、一緒にいた男性は絶対に杉浦太陽氏であった。太陽オンリーでは絶対に気付かなかったが、辻ちゃんという付属物が証拠を裏付けた。

 雨の日の新宿で、大学時代のサークル仲間たちの飲み会に参加した。会場が分かりにくいところにあり、道に迷ってしまったので、デパートの軒先にヒョイッと入って携帯電話で場所を確認することにした。私の隣に立っていたイケメン俳優風の男がスッと私と距離を空けた。「やべっ女だ。ファンに見付かっちゃう(笑)」とでも言わんばかりの態度に私はカチンときた。「ハァアアアおまえなんて知らねーよ!!」とプンスコした。デカいサングラスをかけて細身でスタイルの抜群だった彼は確かにイケメン俳優「風」ではあったが、全く見当がつかなかった。サングラスをしていなくても誰だか分からなかっただろう。イケメン俳優と称される人たちが多すぎるのだ。舞台に立っていれば誰が誰だか区別がつくが、夜の雨の街角で気付くかバカやろうが……世の中の女が全員自分のファンだとでも思ってんのか……? あ? ただ単に人がきたから距離を空けただけなのに、ここまで悪しざまに書かれてしまうとは哀れだが、まぁ二度と会うこともないだろうし見逃してほしい。

 でも、もしそこに立っていたのが辻ちゃんだったならば、「あ、辻ちゃんか。話しかけられるの嫌なんだな」とすぐ納得したと思う。やっぱり「オーラ」というやつなのだろうか。辻ちゃんには「ソレ」を感じた。太陽と、名もなきイケメン俳優疑惑の彼には「ソレ」がなかった。

 辻ちゃん、可愛いし料理も上手いし子ども三人もいるのに仕事したりしてすごいよな……。と、七味は素直に尊敬しております。頑張れ辻ちゃん。

*1:うたばんでのあだ名。

*2:下記記事の「モー娘。を潰す会」参照。