自分さがしの旅
ハチミツとクローバー 6 (クイーンズコミックス―ヤングユー)
- 作者: 羽海野チカ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2004/05/19
- メディア: コミック
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わからん…何でわざわざ探す必要があるんだ? 自分は自分じゃないのか?
勢いで自転車の旅に出ちゃった(他の人は自分探しの旅だと思っている)竹本に対する森田のこの言葉だけでハチクロを読んだ価値があったというか。森田かっこいいよなぁ。ああいう天才肌で自己を持ってて精神的に強くみんなに優しい人って、少女漫画だと珍しい気がする。少女漫画の天才肌系って、大体頭イカレてるイメージ。いやまぁ森田もイカレてるんだけどさ(笑)。
結局ヒロインのはぐみはずっと父親代わりだった修ちゃんの元へ帰るんだけど、そこに恋愛感情を絡めてほしくなかったというのが本音。私の周りの人は大体が「気持ち悪い」という感想を抱いている。この展開、最初からあったのかなぁ。後付けっぽいけど、元からならそれはそれでイヤという読者のわがまま。だって初期のはぐみと修ちゃんなんて本当にただの親子じゃん! ダークホースってレベルじゃねぇぞ!
はぐみは森田のことが好きだからこそ、森田に自分を支えてほしいって言えないんだよな。現実でも芸術家同士の恋愛が上手くいかない理由が何となく分かった。
この漫画、一番まともなのが主人公(だよね)の竹本くんくらいという異常さ。あれだけ変人を強調されている森田でさえ二番目くらいだよね。真山おかしい。あゆもおかしい。野宮もおかしい。はぐもおかしい。修ちゃんもおかしい。理花もおかしい(けどあれは仕方ないと思う)。竹本はそのおかしいグループから抜け出せてよかったね……盛岡でいい子見つけろよ……。