73式

妙齢専業主婦の雑記帳である。文章を書く練習のため、ほぼ毎日更新の予定。

注意力と集中力

 注意力と集中力は別物だと思う。

 今、私の左膝にはデカい青あざがある。スピーカーの線に足を引っかけ、テーブルの角にぶつけてしまった。ちなみにこの青あざ、私の出身地では「ぶんず」と表現するのだが、上京するまでこれが方言だとは知らなかった。「青タン」か「青あざ」派が主流だった。しかしこの紫と青と赤が複雑に絡み合った色を表するのにはやっぱり「ぶんず」という若干不気味ながらも間抜けな言葉がぴったりだと思う。

 昔から注意力が散漫だ。穴があれば落ち、側溝があればはまり、ドアを開け閉めする時でさえ肘や腕にぶんず(頑な)が出来る。ヒールの高い靴を履けば大体ひねるし、段差があればかなりひねるし、むしろ何もなくてもすっ転ぶことがある。空間把握力がないということなのだろうか? でも人混みはヌルヌル進めるし、ぶつかったりはしないんだな。静止物に弱いのかも。

 集中力に関しては、一度集中すると時間を忘れてしまうタイプだ。いや、認識はしているのだが、「もうこんな時間か、だからどうした」となる。大体それが発揮されるのは読書やゲームをしているときなのが情けない。ちなみに今日はハチミツとクローバー全十巻を読んで、「美大に通うやつらが全員こんなに辛抱強くいい人であるはずがない」という偏見丸出しの感想を持った。仕事をしていたときは気が付いたら定時を大分過ぎていたということも多かった。

 だから、注意力と集中力は混同されがちだが別物だと思う。「注意力散漫」で検索すると恐ろしいページがたくさん出てきて精神衛生上非常によくなさそうなので、そっとタブを閉じた。